Choices for Japanese People Living in America

Japanese people living between the United States and Japan were interviewed about life choices such as obtaining permanent residency and returning to Japan.

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アメリカ市民として日本で生活する大内二三夫さん

米生活50年で再び日本へ

25歳でアメリカに渡った大内二三夫さんは、フロリダ大学の大学院で博士号取得後に化学会社のデュポンに入社。その後、ワシントン大学で長年教鞭を執った物質材料工学の専門家だ。2022年6月に材料工学科教授の職を最後に、同学を退職した大内さんが、次に住む場所として選んだのが長野県松本市だった。

「アメリカでは50年近く暮らし、楽しい思いもしたし、達成感も得られました。私は25年を一つの単位としてとらえています。最初の25年は日本で生活し、次の50年はアメリカ、さて次の25年をどうしようと考えた時に再び日本で暮らしてみたいと思いました。そして、できれば全く違ったことをやってみたいという思いに駆られ、バ…

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1963年渡米、2018年に日本へ 再び帰米予定の白澤誠さん

渡米のきっかけは『なんでも見てやろう』 

白澤誠さんは、過去、ロサンゼルスのダウンタウンに本部がある南加庭園業連盟の活動に積極的に取り組んでいた。同連盟主催の家庭菜園の講義を、7年間受け持ち、日本語新聞の『日刊サン』でも野菜作りの連載コラムを担当していた。さらに連盟のYoutube動画にも登場し、家庭菜園に関する情報を一般向けに日本語で発信していた。

しかし、白澤さんはパンデミックを迎える前に、生活の拠点をアメリカから日本の鹿児島県に移し、現在も同県霧島市に住んでいる。当初私は、白澤さんはてっきり日本に「引き揚げた」のだと思ったが、パートナーと一緒に暮らすために「引っ越した」だけで、最終的にはまたアメリ…

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2011年渡米、ヤクルトを全米に普及・コロナ渦中に帰国した清水実千男さん

「ビジネスマンであれ」

アメリカではアジア系以外の人には馴染みがなかった健康飲料のヤクルトを、ヤクルトUSAのプレジデントとしての在任中に、50州中49州にまで普及させたのが清水実千男さんだ。清水さんは2011年に前任地のシンガポールからロサンゼルスに赴任し、同地で10年間を過ごした。その後、コロナ渦中の20年、ロサンゼルスから日本に帰国、ヤクルト本社を退職すると同時に故郷の鹿児島県霧島市に転居した。目的は、長らく離れて暮らしていた母親と同居するためだった。

「ところが、私が日本に戻る辞令を受ける10日前に母は亡くなりました。96歳でした。私としては、1年、いや数カ月でもいいから母と一緒に住みたいと思っていました…

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駐在員としてカナダ、アメリカに暮らした増田義彦さん

カナダ永住決断後に…

2014年までカリフォルニアに駐在し、JBA(ジャパンビジネスアソシエーション)の会長も務めた増田義彦さん。カリフォルニアから東京に戻って5年ほど経った頃の増田さんが、日本の新設大学で特別講師を務めることになり、学生向けの紹介記事を書くために取材したことが知り合ったきっかけだった。最初から増田さんの印象は鮮やかだった。私がメールで取材を申し込むと、「今、ニューヨークの空港で乗り換えのために待機中なので、電話で取材を受けられます」と、彼はその場で取材に応じてくれたのだ。多くの駐在員を取材してきたが、増田さんの型に嵌らない柔軟な姿勢は飛び抜けていて「駐在員らしからぬ」ものを感じた。

そ…

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数カ国での生活経てオーストラリアへ—広美・アッシュモアさん

32年ぶりの日本

エミー賞受賞作で、ダウン症の若者たちの等身大の生活を描いたリアリティーTV番組「Born This Way」。長女がそのメインキャストの一人であり、また自身も同作に出演していた広美・アッシュモアさんは、17年間暮らしたロサンゼルスから2019年、日本に引き揚げた。しかし、その日本を終の住処とはせずに、22年、夫のスティーブンさんと共にオーストラリアに移住しようとしている。このシリーズでは、「アメリカ永住を決めた人」「長年住んだアメリカを去って日本に引き揚げた人」「日本に一度は引き揚げたが再びアメリカに戻ってきた人」などさまざまなパターンを取り上げてきたが、今回は日本でもアメリカでもなく、別の国を永住先…

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