Stuff contributed by albertomatsumoto

The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei
父のアルゼンチンでの64年間 ー その1
Alberto J. Matsumoto
これまで中南米と日本の日系人について、この「ディスカバーニッケイ」というこのサイトへ多くの記事を書いてきた。その中には私が生まれ育ったブエノスアイレス郊外にある「花の都:エスコバール」についてや、自分がマルビーナス戦争に従軍したことなど、記録すべきストーリーを綴らせてもらったことには感謝の言葉しかない。しかし、今回でこのシリーズも最後を迎える。最後の記事として、亡き父の「海外移住」という生き様を紹介したい。

The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei
日本在住の日系人も老後の時期にきたのか
Alberto J. Matsumoto
コロナ禍になって1年半が過ぎたが、日本国内では最近外国人の高齢化問題をテーマにしたセミナーが増えている。今年の3月末に名古屋市で開催されたシンポジウムは対面とオンラインのハイブリッド型で、私は「在日南米コミュニティーの高齢者の老後」について話をするためスピーカーとして招かれた。このシンポジウムでは、韓国人や中国人オールドカマーの事例やフィリピン人たちの試みなどが紹介され、とても興味深いものだった。

The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei
ウルグアイ日系社会の111年の足跡 — 第2部 花卉栽培とブエノスアイレスとの繋がり、そして次世代の日系ウルグアイ人
Alberto J. Matsumoto
第1部を読む >>

The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei
ウルグアイ日系社会の111年の足跡 — 第1部 日本人移住の特徴
Alberto J. Matsumoto
南米にあるウルグアイ(正式名称:ウルグアイ東方共和国)は、面積は17万平方キロメートル(日本の約半分)ほどの小さな国で、人口は横浜市とほぼ同じ350万人である。この国が最近日本で話題になったのは、2016年にホセ・ムヒカ元大統領が来日したときであろう。この時ムヒカ元大統領は、東京外国語大学で講演をし1、テレビで「世界でいちばん貧しい大統領2」としてとても質素で気さくなところを紹介された。また最近では、赤身の「ウルグアイ産牛肉」が焼肉チェーン店や肉専門店に提供されていることでも注目を浴びている3。

香川県海外移民の父:今雪真一の情熱と功績
第3部:金子正則知事の南米訪問とその主な見解
Alberto J. Matsumoto
元裁判官だった金子知事は、1950年から6期24年間も香川県知事を務めた。県の特産品である「讃岐うどん」を全国に広めた立役者の一人でもある。在任中の1956年、アメリカ国務省による指導者交換事業計画の招聘で、アメリカに3ヶ月間滞在し、その後2ヶ月南米4カ国(ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ)を訪問し、同県民の移住事情などを視察した。

香川県海外移民の父:今雪真一の情熱と功績
第2部:「海外移住」の持論
Alberto J. Matsumoto
今雪先生は、現場で目にし、聞いた課題を冷静に分析し、「海外移住」の持論と心構えを記しているので、その幾つかを紹介したい。

香川県海外移民の父:今雪真一の情熱と功績
第1部:海外移住への情熱
Alberto J. Matsumoto
近代日本の海外移民は、徳川幕府とハワイ王国の取り決めによって明治元年にハワイに到着した153人の日本人からスタートした。明治政府による新たな国づくりはとても大かがりなもので、貿易と産業育成にも力を入れていた。しかし、それ以前に締結した不利な条約が、例えば貿易取引に大きな障害になっていたのでいくら生糸(蚕産業)を輸出しても高い値段で取引することもできず日本の地域経済に思うように還元できなかったのである。1868年、日本の総人口は3400万人だったが、1900年には約4400万人、1920年に5500万、1940年には7200万人にまで増加した。産業は急速に発展したものの、増加する国民に豊かさ与えるには十分でなく、北海道開拓や海外移住が、豊かな生活を求める人々の希望的選択肢の一つであったことは間違いない。

The Nikkei of Latin America and Latino Nikkei
外国人児童の不就学、低い高校進学の課題〜日系子弟への警鐘
Alberto J. Matsumoto
現在、日本の義務教育修了率はほぼ100%で、高校進学率も98%となっており、就学率と修了率は世界一である。大学進学率は53.7%と、先進国の中ではあまり高くないが、専門学校進学率23.6%を合わせると8割以上が高等教育を受けていることになる1。その内容やスキルの水準はともかく、労働市場で柔軟に対応できる能力を持った人材が育成されていることがこの数字に表れている。いずれにしても中等教育の修了率が高いのは、日本の教育制度が完備しているからである。一方、ラテンアメリカ諸国では義務教育の中退者や不就学が未だに3割前後いるとされており、貧困が深刻な地方都市や農村ではそれ以上だと指摘されている2。

Escobar: the City of Flowers — The 90th anniversary of Japanese immigration (as of 2019) and rediscovery of my ancestry
Alberto J. Matsumoto
Located 50 kilometers north of Argentina’s capital city, Buenos Aires, Escobar is known as “the city of flowers.”1 A flower festival is held in October every year, where they showcase new breed varieties from in and out of the country and have a parade with floats covered with flowers such …