(英語)私の母は非常に理解のある人でした。祖母ではありませんよ、母です。母は「(息子は)アメリカで生まれたのだからアメリカ人だ」ということをよく理解してくれていました。ですから「(アメリカに)忠誠を尽くすのですよ」と言っていました。日本人がアメリカに忠誠心をもつなんて、他の人(日本人)たちは聞きたくないでしょうから、母はこのことを決して他言はしませんでした。事実、後に戦争が起きたのですから、そんな事は言えませんよね。母は(父方の)祖母が私にどう接していたか聞いており、(日本人として育てられている)様子がわかっていました。でもお姑さんには何も言えないので、私にだけ「あなたはアメリカ人なのだから、もし(アメリカに)帰りたければそうしなさい。そのかわり(アメリカに)忠誠を尽くさなくてはいけませんよ」と言いました。たとえ私が日本で教育を受けたことによって「日本人なのだから天皇陛下に忠誠を誓います」という類のことを口にしたとしても、私はまだ幼いながらも、自分はアメリカ人と意識していたのです。後に、私がしたことにもつながっています。
日付: 2003年12月17・18日
場所: 米国、ワシントン州
Interviewer: アリス・イトウ、トム・イケダ
Contributed by: Denshō: The Japanese American Legacy Project.