第4回 キモチを双肩に担うミネドカの旅(後編)

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季節外れの肌寒い風が吹きすさぶ早朝、ミネドカの旅参加者約200人が収容所跡地の入り口に降り立つ。近くには当時の敷石が残る「ビクトリーガーデン」、すぐ横に収容所から米軍に志願した日系人兵士を顕彰する「Honor Roll(栄誉名簿)」が見える。2011年に当時の作りを再現したものだ。国立公園職員のアンナ・タムラさんが翻る星条旗を指さし、「ここは愛国心という意味で非常に象徴的な場所です」と紹介した。
友達、食事、開拓――それぞれのミネドカ
「(収容所の周りは)いつも埃っぽい風が吹いて、地面は泥深くぬかるんでいました」
日本人バプテスト教会のブルックス・アンドリュース牧師が当時を振り返る。同教会の牧師だ…