ゴードン(兄)から聞いた刑務所での両親の経験 (英語)

書き起こし文章は右記の言語でご覧になれます:

(英語) ゴードン(兄)の話では、ある晩看守が「訪問者だぞ」というので顔をあげると、そこには父が立っていたそうです。兄のいる牢屋に移ってきたんです。母は女性刑務所に入れられていたので母には会えませんでした。母はキリスト教徒だったので、売春婦や窃盗犯などの人たちと一緒に放り込まれさぞショックだったことでしょう。

母はほぼ独学でピアノをマスターし・・これが母のすごいところですね・・農場の家屋のパーラーには大きな四角いグランドピアノがあって、2種類の歌曲を弾けたのを覚えています。ご近所の方から、確か娘さんだったと思いますが、ピアノの基礎だけ教わって、スティーブン・フォスターの歌曲や賛美歌を弾けるようになっていました。それで母は刑務所のレクリエーションルームに行き、ピアノを弾きフォスターの歌を唄ったのです。すると皆が涙をながしながら周りに集って、そのあと楽しく歌を唄ったそうです。

ゴードンは母とずっと顔を会わせておらず、裁判の時に母が法廷に入ってきてそこで初めて顔を見たそうです。「まるで今美容院から出てきたかの様だったよ。きちんとした身なりをしていてね。」と話していました。刑務所の女性達は自分達の化粧品道具を集めて、裁判のために母にお化粧をしてあげたんです。母は刑務所の女性の姿勢まで変えてしまったのですね。

日付: 2004年1月7日
場所: 米国、カリフォルニア州
Interviewer: アート・ハンセン
Contributed by: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター

family gordon hirabayashi Piano prison resistance

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